「週刊少年ジャンプ」に連載
ひとりの読者として楽しんでいた「週刊少年ジャンプ」に、名だたる漫画家と並んで自分の名前があります。もの凄い世界に入ったことを有難く思いながらも、週刊のペースで締め切りに追われて書き続けることや、読者の反応に怯えながら楽しんでいます。
子どもの頃から「人生はずっと好きなことをして過ごしたい」と思っており、その根底には、いつも漫画家への夢が一途にありました。充実した施設と授業内容が魅力で入学した高校の美術工芸コース(当時)は、今思えば大学のように自由。能動的でなければスキルは磨けませんが、強烈な個性に向き合ってくれた先生との間に流れる居心地の良さは、今、仕事を共にするクリエイティブな仲間との空気感に似ています。それに、勉強やスポーツや食物といった多様な才能にあふれた友人たちとの出会いは、自分の価値観や感性の幅を広げてくれました。
人生は選択の連続で、今の自分をここに運んでくれたのも選択の結果。正しい答えはありませんが、美工コースを選んだことは、自分にとってかけがえのない分岐点だったことは確かです。
杉山 佑太さん
- 普通科 学術探究コース 美術工芸系統 卒業(鎌田中出身)
- 武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科 卒業
- 漫画家