「好きな自分」を深める。「好きな自分」が広がる。
様々な学びがクロスオーバーする系統
総合学術系統は、多様な学びや問いがクロスオーバーする系統です。現代社会は、多様な価値観が林立しながらも共生していく時代を迎えています。
勉強はもちろん、部活や生徒会活動、地域との関わり、ディスカッションやプレゼンテーションなど、様々な分野を主体的にクロスオーバーさせながら、物事を大局的にかつバランス良く考察できるできる人間を育成し、深い学びを目指します。
自分の存在価値を成熟させるために
学びのポイント
-
「学問」の実践
単なる知識の累積から正解を素早く出すことより、自ら解決すべき課題を発見し、その問題を周囲と協働しながら解決する能力の育成を実現します。
常に「問い」かける姿勢を大事にしながら「学び」を深めていきます。 -
「自己肯定感」の確立
人間にとって最も幸せだと感じることは、他人から自分が必要とされていることを実感できることではないでしょうか。そのためにはまず「自分自身を認められること」です。これを「自己肯定感」と呼びます。あなたは自分に自信がありますか?本系統は皆さんに「好きな自分」を提供します。
-
「基礎学力」の定着
揺るぎのない土台を固めなければ、スケールの大きな建築物は築けません。
まずは3教科(英語・国語・数学)について、十分な学習時間を確保し、通常授業はもちろん、放課後や長期休業中の補習など、義務教育の学び直しも含め、きめ細やかなサポートを実現します。
総合学術系統の学びのフィールド
-
浅間温泉でフィールドアクティビティ 〜地域とクロスオーバーする〜
松本第一高校は、県内でも有数の温泉観光地「浅間温泉」の中にあります。
「歴史文化」、「温泉旅館」、「食」、「ハイキング」や「インスタ映えスポット」など、学年の枠を越えて結成されたチームに分かれ、高校生が自らの足で浅間温泉を歩き回り、調査や取材を行い、高校生の視点から浅間温泉を見つめ直します。そこから新たに掘り起こされた魅力を、オリジナルのパンフレットにまとめ、地域を始め広く多くの方に発信していきます。 -
東京で開催されるディベート大会に参加 〜言語・コミュニケーションとクロスオーバーする〜
総合学術系統では、東京で行われた第23回関東甲信越地区中学・高校秋季ディベート大会に出場しました。
現代社会が抱えるテーマについて、各チームが論理的に思考を組み立て、相手とのディベートに臨みます。その場で展開される議論にメンバーが協力して臨機応変に対応し、その場でさらなる論理を構築し、再び相手と議論を交わします。緊迫した中でのプレゼンテーションや議論は、質の高い論理的思考能力とコミュニケーション能力を生み出します。 -
大学のゼミに飛び込んでみよう 〜学問の最先端とクロスオーバーする〜
単なる大学見学だけでは、その大学の本当の姿は見えてきません。ありふれた日常の中の大学ゼミに飛び込んで、「生きた学問」を体感してみよう。
大学生と直接触れあい、意見交換やコミュニケーションを行うことで、高校生は「勉強」と「学問」の違いを目の当たりにするでしょう。それによって、高校生に新たな視野と価値観がもたらされ、今の自分とこれからの自分への意識の向上を図ります。 -
野外キャンプで自然と協働作業を体感する 〜自然と社会性とクロスオーバーする〜
日頃当たり前となっている、文明や科学の利器から少し距離を置いて、今一度人間をシンプルに見つめ直してみましょう。
スマホなどを介してのコミュニケーションではなく、ゆっくりとした時間の流れの中で、人と人とが直接向き合い、そして語らうことから生まれるものは、本当の豊かさ。それはつまり心の豊かさです。本物の「生きる力」がそこにあるのです。
総合学術系統の学びのプロセス
哲学者ニーチェは言いました。
「軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について誇りを感じなければならない。」
人間は、誰もが自己中心的であり利己主義から抜け出せない生き物です。そのような我々にとって「違い」というものは、自分自身を危険にさらすがゆえに、最も避けたく、排除や批判をしたくなるものです。「いじめ」もその1つの表れ。
総合術系統は、部活動・生徒会活動など課外活動などへの積極的な取り組みを促し、多くの人間がぶつかり合うことで、お互いの「違い」を批判し排除するのではなく、「違い」の先の奥深いところにあるお互いが共有できるものを発見していきます。「価値観の違い」は、自分を危険にさらすのではなく、それこそが自らを成長させる原動力になるということを実感してほしいのです。
泥だらけの野菜は、きれいな水の中でごんごんとぶつかり合うことで磨かれ美しくなります。それぞれの持つ個性が、恵まれた学びの場の中でごんごんとぶつかり合うことで、それぞれの個性が洗練され磨かれ、美しい人間性を有する生徒の成長を実現します。そして、それは現代の社会に適応できる「生きる力」の習得に繋がります。
教育課程表
TOPICS
【ディプロマ・ポリシー】diploma policy ~卒業までに身につける資質・能力~
理系の基礎に加え、特に文系分野を「知の学術」として学び「思考力を伸ばす」
文系の中でも自らの得意分野を伸ばし、個々の進路希望を実現します。
物事の現象の理路を整理しながら思考し、解の得にくい課題に対し「自分なりの解」、「その集団での納得解」を導き出す能力を磨きます。
【カリキュラム・ポリシー】curriculum policy ~学習課程・学習方法・学習内容~
特に文系科目を学術として横断的に学ぶカリキュラム
- ディプロマ・ポリシーに基づき、総合学習を重視します。
- 1年時のみ月に2回の土曜日授業を行います。
- 7限授業は3年間設けていません。
【アドミッション・ポリシー】admission policy ~求めている人材~
「協働力」の意味を理解し、その素養・素質を持っている人
- 仲間を思いやり、多様な価値観を単に排除または批判するのではなく、深く考え理解し、寛容な心を持って認め、または許し、それらを受け容れることの出来る人
- 中学校において学級活動、生徒会活動、部活動等にも積極的に参加し、高校入学後も継続し活動の意志を持ち、主体的に物事を考え自ら行動できる自主自律の精神を高めようとする人
※強化指定5競技以外の部活動に入部できます。